プロ野球 2004 12 2
プロ野球の一流打者でも、
狙い球を絞っていないと、ヒットが打てないと言います。
たとえば、外角に入るカーブを待って、それが来たら打つという感じでしょう。
もし、外角に入るカーブが来なかったら、凡打か三振で終わるかもしれません。
最近は、株式市場も、
狙い球を絞っていないと、勝てません。
つまり、決め打ちをしないと勝てないでしょう。
アメリカの株式市場が上昇すれば、
日経平均株価は、窓を開けて、高値で寄付き、以後、値動きが乏しい。
アメリカの株式市場が下落すれば、
日経平均株価は、窓を開けて、安値で寄付き、以後、値動きが乏しい。
しかし、アメリカの株式市場が上昇するか、下落するか、
誰も予想できませんので、
翌日の日経平均株価が、どうなるかも予想できません。
このような状態では、
「アメリカの株式市場が上昇し、
明日は、日経平均株価も上昇する」と決め打ちをしないと勝てないでしょう。
もちろん、予想が外れて、
アメリカの株式市場が下落し、日経平均株価も下落することもあるでしょう。
しかし、確率は、2分の1です。
このように、今の株式市場は、ギャンブルに近いのです。
ファンダメンタルには関係なく、
たとえ、日足チャートの形が悪くても、
アメリカの株式市場が上昇すれば、株価は上昇し、
日足チャートの形が、よくても、
アメリカの株式市場が下落すれば、株価も下落します。
日経平均株価もハイテク株も、アメリカの株式市場に連動性が高く、
極端なことを言えば、
ファンダメンタル分析もテクニカル分析も不要で、
必要なのは、ギャンブルの才能です。
株式投資に学歴は不要で、
むしろ学歴が高い人ほど負けると聞いたことがあります。
学歴よりも、勘や感性が必要かもしれません。
相場の流れや雰囲気を読む「感性」が必要でしょう。
そうなると、プロ野球に近くなるかもしれません。
たとえ体力があっても、東京大学野球部は勝てないでしょう。
おそらく、彼らの知性が、勝負の勘を邪魔してしまうでしょう。